ベルサイユ製麺

帝一の國のベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

帝一の國(2017年製作の映画)
3.8
…これ原作、古屋兎丸なんですよね?あの、袋綴じ漫画の…


という感じで、グロ耐性0のわたくしは見て見ぬ振りを決め込んでおりましたが、永野芽郁が出てるとなると避けては通れぬ…。鋸でも出刃庖丁でも持ってきやぁれ!
…ふむふむ。別にどエロどグロって感じではないみたいですね。なんか菅田将暉が靴をペロペロしてる写真を見た気がするので勘違いしてましたけど、そういう癖の持ち主たちによる勝ち抜きフェチバトルとかでも有りません。超名門高校の生徒会長の座を巡る政治風刺コメディ?って感じでした。王道青春モノからエキセントリックな役回りまで何でもござれな菅田将暉を筆頭に、若手注目株が勢揃い!…なんですよね?多分。疎くて。漫画原作としては理想的な演技のテンションで心地が良いです。竹内涼真の少女漫画感、髪先はペンの掠れすら感じさせました。吉田鋼太郎もノリノリでしたね。ベテランが楽しそうな映画はきっと現場の空気が良い感じなのでしょう。
原作の感じが分からないのですが、凄く脚本が洗練?整理されている気がしました。モタつかずに上手く説明してくれます。ちょっと原作読みたくなっちゃったな。…臓物とか黒電波とか出ないですか?
現実離れしたシチュエーションも、独特のテンポ、顔面パワー、やり過ぎな演出でバカ負けしてしまいます。2時間あっという間だなぁ。個人的にはこの雰囲気で島本和彦原作モノとか観てみたいと思いました。
惜しむらくは、永野芽郁ちゃんがそんなには出ないのですよね。あーあ、分かってないなぁ、なんて思ってたら!なにこのエンディング‼︎芽衣ちゃんのユルユルなダンス!なんの脈絡も無くギターなんか持っちゃって!あーズルイ、最高じゃないか!カワイくて可愛い!カワ可愛だ‼︎
…いや、やられました。正直こんなエンディングが付いてたら『ミスト』だろうが『生きてこそ』だろうがニッコニコになっちゃいますよ。よってスコアは1割り増しです!
とにかく面白いっちゃあ、面白い。だけど、ルルルル〜♪