よんたくろーす

帝一の國のよんたくろーすのレビュー・感想・評価

帝一の國(2017年製作の映画)
3.4
恋は雨上がりのようにをみたから、これもちゃんとノーカット版でみてみた。

この監督ってダイナミックな演出がない気がする。
すごくシンプルで味気ないし、わけわからん展開ほどシュールに見える。
悪く言えば抑揚がないから、インパクトあるシーンがない。
故に、いいのか悪いのか、原作が良いとダイレクトにその良さが伝わる。
悪い原作と脚本だったら最悪だろうな…。

ちなみに、今回の原作は途中まで読んだ。
途中というのは、ジャンプSQ.19での連載開始から移籍するまでというのは自慢したい…。
原作はもともとジャンプスクエア(月刊少年ジャンプ)の増刊として3ヶ月に一回しか発行されないジャンプSQ.19で連載されていたが、人気過ぎてスクエアに移籍し、さらにそこでも看板漫画になるという、まさに帝一のような漫画。
異色な作品が多い中でも、飛び抜けてぶっ飛んでた。

この作品をイケメン揃えて映画化したことは大正解。
菅田将暉の配役は素晴らしい。
あと、オーバーになり過ぎないぶっ飛び方も良かった。
オチも秀逸。

しかし、味気なく感じてしまう…。
高級で美味しい白ご飯をひたすら塩で食べさせられてるような、贅沢だがもったいない心境。

昨今の漫画実写化では成功例だとは思う。
だけど、漫画実写化のお手本ではない。