やし

帝一の國のやしのレビュー・感想・評価

帝一の國(2017年製作の映画)
4.3
原作の漫画が読みたくなる!

原作未読だけど、そんな気持ちにさせてくれる、これは間違いなく"巧い"映画化だ。


ギターをハードにかき鳴らすブッ飛んでいてノリのいいタイトルコールから始まるオープニングに期待高まるなか、以後、個性的なキャラたちと、「総理大臣になるために生徒会会長になる!!」という、野心まる出しなド級にストレートなストーリーに夢中になった。


この映画は何よりリズムが良い!
本編中によく出てくる「拍手!→止め!」や帝一の七三分けのようにカッチリしているところと、それを生かした笑い。
おそらく原作の漫画は学園コメディだろう。(合ってる?)


主人公に共感できるかどうかは別として(ww)、そして、"夢"か"欲"か動機は別として、真っ直ぐに生きるヤツらは大好き♪

次期生徒会会長選挙を本筋とした帝一たちの【政治戦争】は実際のお国政治の縮図のようでもあるが、こちらの方がピュアな分、非常に面白く仕上がっている。


キャストも本作の勝因のひとつ。

同級生にはタイプの異なるライバル2人。
・東郷 菊馬(『ちはやふる』の「青春全部かけてから言いなさい」のイケメン野村周平くん)
・大鷹 弾(本作で初めて動いているとこ見たけど役柄の魅力も相まってエラいイケメンな竹内涼真くん)

上級生のメインはこの2人。
・森園 億人(『殿!利息でござる』でも似たような役だったけどお坊っちゃん役がハマる千葉雄大くん)
・氷室 ローランド(千葉くんとは正反対な野心ムンムンな役だったけど実際は色んな役できそうな間宮祥太朗くん)


それぞれが主役として一本作品作れるレベルのキャラが大集合。


もちろん主人公帝一演じる菅田将暉くんは、もはや安定の芸達者。
演技上手い役者さんはコメディーも上手い。
どのシーンもキレッキレだったけど、特に大鷹弾に対抗して外部試験に望むところ、父親との本気の答え合わせのところは笑わせてもらいました。



しかし…、
何だろ、面白い邦画に出会えると嬉しい気持ちになるなー。

エンディングの美美子ダンス(by イト♪)はクセになるぜ!♪
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