シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

帝一の國のシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

帝一の國(2017年製作の映画)
3.7
年度末忙しかった上にコロナ騒動でバタバタしていて、ようやく今、映画を観る心理的余裕が出来た。
印象としては、同じく菅田将暉主演の「アルキメデスの大戦」にどことなく似ている。やっぱり菅田将暉の野望少年っぷりはハマりますね。あと、主人公がピアニストという設定で竹内涼真演じるガキ大将的親友との関係からは「坂道のアポロン」、原色的な色彩感で描かれる旧制高校風の学園生活には、物故されたばかりの大林宣彦監督の「花筐」なんかも連想した。まあ要するに私が好きなこれらの系統の作品に連なる作品なんですな、この映画も。
最後に互いを思いやる爽やかな青春劇を描き出しておいてから落とす、というのも、単純な青春ストーリーではなくポリティカル・コメディなんだぞと釘を刺す感じで一層楽しめました。