ぴよまろ

帝一の國のぴよまろのレビュー・感想・評価

帝一の國(2017年製作の映画)
3.3
古屋兎丸原作漫画の実写映画化。
生徒会長は将来の内閣を約束されるという、政財界に強力なコネを持つ日本一の超名門高校を舞台に、その生徒会長を競い合う、政治青春ギャグ作品。

原作未読です。ギャグ作品とはいえ大真面目にふざけるタイプの作品なので、意外ときちんとした生徒会の政治劇だったかと思います。駆け引き・選挙戦術・お金などが飛び交うものの、あくまで舞台は生徒会なので、どれだけ理想を語っても許される、青春ものとしてもみられる作品でした。原作のエピソードを追っているのだと思いますが、展開も早く次々と話が進むので最後まで楽しめました。一方で映画の時間制限のためか、途中飛び飛びになりがちなのは、残念だけどしょうがない。

最後のオチも、いい話で終わるだけではなく、論理的な計算の結果であることがよかったです。納得もできた上に、主人公の成長も見ることができました。

そして最大の見所は、主人公赤場帝一(菅田将暉)の全力顔芸の数々。こんなに全力で演技をしてくれる若手俳優はなかなかいないと思います。冷静沈着そうなキャラクターなのに、熱い男な印象を持たせてくれました。
ぴよまろ

ぴよまろ