このタル・ベーラ節にはどうやって行き着いたのかな。
と言っても他には『サタンタンゴ』しか観てないんだけど以降の映画は皆こんな感じなんでしょ。
まるで夢を見ているかのような感覚にさせられるのは、頻繁にメインのストーリーが行われているリアリティラインを侵害してくる描写があるからで、普通の映画を見ているように直線的な見方をしているとすぐに異次元にぶっ飛ばされる、つまり眠くなる。この映画はジグザグしてるんだって分かって見てないと意味わかんない描写が多すぎて。
しかし話自体は『アウトサイダー』よろしく結構しょうもないw
し、『サタンタンゴ』もそうだったけど、尺に対して物語の濃度は薄い。僕はどちらかと言うと物語の濃度が濃い映画の方が好きらしい。一概には言えないけど。
【一番好きなシーン】
雨が降ってくる。壁が濡れる。横移動。並ぶ顔。誰かの飲みかけた酒のグラスが窓枠に置いてあってそれも雨に濡れてる。