地獄突きビグザム

ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜の地獄突きビグザムのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 主人公の森川ココネが夢と現実を行き来して成長する。冒険SFファンタジーというところですかね。他のレビューをみたら結構厳しいようで・・・。まあ解るは解る。確かに夢のところと現実が上手く嵌っていないし、機械はすごいキビキビ動くのに当の人間はそうほど滑らかに動かない。機械のほうが人間より生命力に溢れていたよ。

 でも伝えたいメッセージみたいなものは良かった。まず森川ココネの設定だが、田舎でなんとなく進路をきめれず、なんとなく何かしたいという夢はないが東京とか都会などには好奇心がある。今どきの高校生という設定。この子が夢と現実で、魔法のタブレット争奪戦に巻き込まれていく内に自分の生まれてすぐなくなった母親、無口な父親が自分に抱いていた想いや彼らの若かりし日の情熱や夢に触れることになり自分の目標ができるという作品だと感じました。

 あと夢の部分も出来ないと言われていた事に挑戦するというのは、周りからみればおとぎ話のようなものだ。というところを夢にしてみせたのかなと思います。作り手の人の新しい作品を作る上で若い人達に夢に実現させる想いを伝えたい気持ちがあったのではと思います。また作った人達も難しい設定だったのでチャレンジだったのかな?とか感じました。

 あとエンディングがよかったですね、エンディングでは父親と母親の馴れ初めがでるのですが、どのような両親からココネが生まれたかよくわかりジーンとしました。

 まあべた褒めとまではいきませんが見て損はなかったです。ただ一つ気になりだすと次々と気になるので観ていられないので、ある程度はスルーする能力が観る側にも必要な作品であることは確かです。