まったくなんて最高なんだ！！
ライアン・レイノルズとかあらゆる映画業界事情とかX-MENシリーズの遍歴とか、この作品を100%楽しむ為には途方も無く多岐にわたる無駄知識が必要だけど、この映画を楽しめたのだからそれも無駄ではなかったと思える。
特に緑色の映画とか口を縫われた映画とかね……！
そして何より期待していた内容を遥かに超えてきたのがただただ嬉しい。デッドプールとケーブルと言えばアメコミ原作を知ってる人なら誰もが映画での活躍を夢見たキャラクターだ。
その二人の魅力が溢れているのは言うまでもないが、サブキャラクターも皆一様に素晴らしい。とあるキャラクター達に期待していた人は阿鼻叫喚だろうが……笑
デッドプールは前作より遥かに魅力的に映る。それは軽快で残忍なアクションとクレイジーな個性と予想外の温かさ。サブキャラクターがいくら魅力的でも、「デッドプール2」は間違いなくデッドプールの映画なのだ。観客がなにより期待するのはデッドプールの活躍である。それをスケールの小さな話の中で完璧に見せてくれたのだから文句などあるものか。
ヒーロー映画にありがちな世界がどうとかそんな話じゃない。デッドプールとその周りの人達の話でしかないのが、何よりらしさを感じる素晴らしい部分だ。
デッドプール本人にネタバレを禁じられたから熱い想いは胸に秘めておくけれど、相変わらず鑑賞者に強いる知識量はとてつもない為に、それこそアメコミ映画を初めて見るような人にはオススメしづらいものがあるが、いずれは見てほしい作品だ。
だがネタが旬なうちに楽しんでおきたい作品でもあるので、気になった人はあらゆる予習をして鑑賞に挑んでほしい。でも正直予習のためにあれは見ておいてねみたいな物が多すぎて一つ一つ明記できないのは許してほしい。
実際アベンジャーズより難易度は遥かに高い。
もちろん何も知らなくてもある程度は楽しめるので、気になったならば是非劇場で公開されているうちに見てほしい。いつかあらゆる知識をつけて再挑戦したくなる事だろう。
最初から最後まで笑いっぱなしの幸せな時間が過ごせた。
