悪ガキとクソガキはちがうのだよ!
クソガキっていうのは、自分でやらかしておいて、コソコソと逃げ回るヤツ。去年の某映画でイラッとしたのは、パロディをやっておきながら「こんなことしたら怒られるじゃん!」とか半笑いでキャラがいうとか…往生際が悪いんじゃ!やるなら堂々とやれって話ですよ。
かつて「ゲームセンターいがらし」がはじまるとき、パロディのネタ元の作者である、すがやみつる先生に「許可をください」とファミコン通信編集部から連絡があったという。
そこですがや先生は「パロディなんて許可をとってやるもんじゃないでしょ!」と言い放ったとか。まさにこれです。パロディっていうのは。覚悟がいるんです。
そんな覚悟を引き受けてくれるのが悪ガキ。世の中のいろんな意見を気にせず突き進むのが、逃げ回るクソガキとの違い。嫌われても、怒り出す人がいても、最終的には、あいつならしょーがないとう愛嬌を持っているのが悪ガキであり、その魅力をもっているのが、このデッドプールというキャラなのです。
映画全編、とばしまくりのパロディとアクション。残酷描写あり、エロロあり、メタ的な語りかけもあり。普通なら怒る人たくさんいる。でもなんだか許されてしまうのは、デッドプールという悪ガキの魅力にやられてしまうから。
外の世界はルールを守っても、やっぱ映画館では悪ノリしたいのよ!