日向日向

デッドプール2の日向日向のネタバレレビュー・内容・結末

デッドプール2(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

サノスは黙ってろ!

全世界待望の続編が遂に日本に上陸した。
実は前夜上映祭で鑑賞していたが、投稿が遅くなってしまった。
もうこれが最高なんですよね。
前作の不満点を全部取っ払って尚且つ最高に仕上げているのですから。

冒頭から何のためらいもなくローガンに中指を立て、壮大な自殺劇から幕を上げたと思ったら、前作で必死に守ったヴァネッサが死んじゃったよ!
と思っていたら、007スカイフォールを彷彿とさせる壮大なOPが……最初から飛ばしすぎだ。
そこからはすっかり傷心モードのデッドプール。X-menに加入したり、クビになったりとしつつ、ケーブルと出会う。
元々、デッドプールは使い捨てのキャラで、異常な人気を博したことにより、レギュラー化が決まった。そして記念すべき一号目だが、それは実はデップー、としての単体ではなく、『デッドプール&ケーブル』なのだ。実は両方とも主人公なのである。
そのため、ケーブルのキャラクターが非常に精緻に作りこまれている。
そして、デップーと対戦するに相応しい中々に強いキャラなのである。そこからX-force創設までの流れも違和感がない。

前作よりもおふざけが振り切っているので、シリアスとコミカルの交代が明確化されていたから本当に見ていて楽しかった。
実際、時間戻してヴァネッサを助けるだけでなく、『ウルヴァリン X-men zero』の偽物デップーを容赦なく殺し、『グリーンランタン』に出演が決定し意気込むライアン・レイノルズを殺害するとかいうえげつないネタをエンドロールの最中にぶち込んでくる。
今作の物語の起の部分をすべてなかったことにするなど、本来であれば言語道断だが、彼ならば許される、そう思ってしまった。

とりあえず、デップー好きには堪らなかった!
デヴィッド・リーチも本気を出しているし、アクションが兎にも角にも大進化。これはもう文句のつけようがない。
そして、デップーの内なる優しさをすごく丁寧に描写するものだから、原作ファンとして感動が止まらなかった。そうだぞ、デップーは根はいいやつだし、子どもには絶対に手を出さないんだぞ、っていう事実を知らない人は多いからね。

余談ですが、流石に、大々的に宣伝していたX-forceの面々をものの5分で壊滅させるのは酷すぎて笑いが止まらなかった。
日向日向

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