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デッドプール2のmのレビュー・感想・評価

デッドプール2(2018年製作の映画)
4.8
アナーキーぶってるけど根は古今のヒーロー業界内でも屈指の正義漢であるデップーさん第2弾。今回も色々アナーキーぶってるけど根っこにあるメッセージや思想は滅茶苦茶真っ当で(家族は大事にしよう、子供を虐待する奴は悪だ!)、ポリティカル・コレクトネスにも完璧対応している。
前作は正直アナーキーさの面でも真っ当さの面でもやや中途半端に感じられたが、今回はどちらの面もフルスロットル且つ完璧なバランス感覚で両立させているのが素晴らしい。そう、ハチャメチャだけどスカッと爽やか、人を殺しまくるけど人の心を傷付けない優しい映画なのだった。さすが「アトミック・ブロンド」の監督!

怒涛の自虐ギャグも最高だが(ライアン・レイノルズの自分弄りが最高!)、人の死に方が良い塩梅に程良く残酷なのが良くて、全編大いに笑わせてもらった。

タクシー運転手ドーピンダーの狂ったユーモアがさらにキレを増していて、前作以上にオイシイのが嬉しい。

新キャラ陣の中ではファイナル・デスティネーションを勝手に巻き起こしながらマイペースで暴れ回るドミノが出色!
それにしてもXフォースの連中の扱いの最高な事よ、衝撃的過ぎて一瞬途方に暮れるあのカメオ!笑

出番が少ない忽那汐里はsoooooo cuteだったので、もう少し活躍を観たかった。彼女が何気に同性カップルという設定も先進的!


主人公と彼女の関係性は前作同様豊かで素敵だが思わぬ展開が待っていて、しかしここにもこの映画の作り手の優しさがたっぷりと詰まっていて終盤では思わず涙した。

それにしても「ハント・フォー・ザ・ワイルダー・ピープル」のあの太っちょ少年がこんなにビッグになって・・
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