海老

デッドプール2の海老のレビュー・感想・評価

デッドプール2(2018年製作の映画)
4.0
これは酷い(賛辞)

真剣な悪ふざけ。
馬鹿も極めれば美しいとはこのこと。

初見の衝撃度の初代。
水平方向に密度が増した第2作、という印象で、悪戯の免罪符を得たデッドプールが遠慮なしに「口で」暴れまわる。

一体どれだけの映画のネタが出てきたんでしょうか。氷の微笑にグリーンランタンは会場から喜びの笑いが漏れるほど。アナ雪をネタにするって正気?でもローガンのネタバレをかましてきたのは許さないぞ絶対に。(※未見です)
僕は詳しくないので、分からなかったネタは注釈付きで追いかけたい。カナダって結局何なのだろう。

悪ふざけは絶やさずとも、軸がヒーローものであることは忘れないので、締めるべき部分は締めてくれる。
アクションの迫力もレーティングありきな残酷表現も増し増し。残酷表現は苦手だけれど、断末魔の恐ろしい叫びが無いだけで、案外怖くなくなるし、スピード感でまずそれどころでも無い。かっこいい。俺ちゃん式にかっこいい。

そしてストーリー。
ヴァネッサとの邂逅、ラッセルへ射影したかのような想いは、万人を救える崇高なヒーローではないからこそ、シンパシーに繋がる。ラッセルを守ることでのみ救われると信じ奮闘する姿は胸が熱くなる。
ラストに向けての、本人も「ひでぇ脚本」とメタ発言するほど清々しい御都合主義は、終わりよければ全て良しと心地よささえ感じます。

久しぶりに映画館で声を出して笑わせていただきました。仕事疲れを癒すには、こういう頭空っぽで観られる映画は悪くない。
帰ったらダブステップをググれと俺ちゃんに言われましたが、僕はおもむろにチミチャンガを食べられる店をググるのでした。今はそんな気分。


余談⑴
前作で僕に一杯くわしよった後輩スターク君は本作は現在未見。なんとかお返しを画策中。

余談⑵
ここまでネタにされるグリーンランタンが逆に観たくなってきた。
海老

海老