『万引き家族』と迷ったのですが、こちらも家族映画でしたね。
もうめっちゃ元気が出る。というか最早あらゆる意味で元気しか出ないっす。このバカ映画。
スクリーンから直接的に観客に喋りかけてきたり、映画会社の垣根を越えて世界の外側の視点でらおちょくりまくったり、そういったある意味でのお約束こそ「観たいもん観れたな」というデップーならではの独自性に拍手、そして涙。
その独自的なギャグ演出に、若干しつこさというか、話が前に進まないイライラ感を覚えた部分もあったのですが、途中のパラシュート降下の行くとこまで行っちゃってる一幕で全て相殺、そして爆笑。
そんなギャグ満載なふざけすぎ映画ながら、劇中前作から登場している女性ヒーローが同性を恋人にしている描写から示されるように、社会がより多様性を受け入れ、少数者に対し、居場所、役割を与えるべきという問題提起は深刻且つ極めて現代的。
本作はそこに他の優等生ヒーローには真似できない"のけ者"、"はみだし者"こその視点からの解答を掲示してくれているわけで、まさしくデップーこそ今の時代を救えるヒーローだ！
デップーしゃいこぉー！
