回想シーンでご飯3杯いける

デッドプール2の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

デッドプール2(2018年製作の映画)
3.8
冒頭の「LOGAN」ネタに始まり、前半からデッドプールが喋りまくる。そして、刑務所(?)での多人数バトルは、アクションがインフレ化するという続編あるあるで、前作冒頭に於ける、車内乱闘から"残弾12発"までのスリリングな展開が大好きだった僕としては、正直不安を感じるスタートだった。

面白くなってきたのは、中盤のトレーラー内での乱闘シーンから。狭い車内や、加速と遠心力の影響を受ける中でのアクションはスリル満点で、本当に良く練られていて最高だった。そこから先は、アクションとコメディの双方向に振り切っている感じで大満足。AC/DCをはじめ、音楽の使い方も良かった。

第四の壁を破って観客に話しかけてくる主人公を指して、僕は前作を「マーベル版ウディ・アレン」と評したのだけれど、「2」では笑いの方向性が「X-MEN」やその他の映画ネタに集中し過ぎて、間口が狭くなってしまったのは残念な部分。まあ、僕個人は「X-MEN」大好きだし、アクション映画としても水準の上を行く作品である事は間違いないけれど。