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デッドプール2のめるのレビュー・感想・評価

デッドプール2(2018年製作の映画)
3.7
「"これはファミリー映画だ"」

ホントだったーーー!!!

しかも、ファミリーって血のつながりがある共同体だけじゃないんだと『万引き家族』で改めて認識させられてからのデッドプールだったからものすごく納得できた。
前回は"恋愛映画"だと言われて半信半疑だったら事実そうだったんだけど、私はもともと恋愛映画を好まないタイプだからあまり楽しめなかったんだよね。ストーリーもあまり入り込めなかった。

そういうこともあって、今回は自分が純粋にデップーを楽しめたことに心底ビックリしてます。本当に。
「…デップー微妙だったなぁ。私には合わないのかな。2を観に行っても楽しめるかな」と不安だったんだけど、思い切って行ってみて正解でした!!

まさかの物語の終盤で不覚にも(?)自然と目がウルウルしてしまった。え、デップーで泣くの?これって泣ける映画だったの?

困っている人を身体を張って助けようとする主人公ってすごく私の心に刺さるのんだよね。それくらい助けたいという気持ちが強いんだって分かるから感動する。そして、目が釘付けになる。
私って家族の絆の話に弱いんだなって思う。(自己分析)『スター・トレック』も船の乗組員は家族そのものだし、今回歌が流れちゃった『アニー/ANNIE』もこの前観た『万引き家族』もそう。

「一人の人間を救うのにいったい何人の人間が死んでると思ってるんだw」というツッコミは置いといて、子どもを守ろうとするウェイドの精神には感心した。無鉄砲でもちゃんとヒーローしてるんだよね。

あとは、一応メッセージ性もあったのが良かった。"人を見た目では判断してはいけない"という台詞はウェイドだからこそ言える言葉だと思う。

ウェイドを手助けするブリキ男(名前なんだっけ?)が前作からずっといい奴で、たぶん作品の中では一番まともなキャラクターですね。

あとは、X-フォースのメンバーが個性的ですぐに好きになったんだけど(特にバニッシャーとピーター)、予想外の早々退場で残念だった(笑)
でも、私のお気に入りはパラシュートのシーン!デップーのコメディーネタってやっぱり私には合わないなぁと感じていたんだけど、ここは面白かった。アクションも前作は特別好みというわけではなかったんだけど、今回は前よりちょっと好きになったかな。

悪役かと思っていた人が協力的になるのも予想外で面白かった。こういう展開も好き。

あと、タイムリープものって都合が良いように感じるけど、この映画だとそれも清々しく感じるから不思議。私はバッドエンドでも納得のラストだと思ったけど、続編を作るにはハッピーエンドにしないとね!それにこの映画にバッドエンドは似合わない!

日本人女優さんが演じていたユキオはもうちょっと活躍するのかと思っていたら、ただライアン・レイノルズに"Hi!Yukio!"って声をかけられるだけの役だった気がする。

ライアン・レイノルズの"悲しい顔"がとても好き。ずっと付けているマスクを取ったときや元の顔に戻ったときが特に反則。

タクシー運転手のキャラが地味に好き(笑)もうそろそろ牢屋に入れられても可笑しくないぞ!

P.S.
今回も他の映画のパロディネタが容赦なく多かったwただ、まだまだ観ていない映画も多いから分からないのもちらほらあって修行が足りないと痛感した。
(スタトレのP・スチュアートの名前も…!)
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