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太陽の蓋の天狗のレビュー・感想・評価

太陽の蓋(2016年製作の映画)
3.0
まったくシンゴジラでした。ただしこちらは国威発揚型ではなく、あのときの現実を忠実に再現?した体になっています。

管首相を三田村邦彦が演じているのですが、関西では「おとな旅あるき旅」の酒飲み親父のイメージが強く、またヅラが似合ってなくてなんとも言えない雰囲気でした。

フクシマ後、東京であんな危機感があったとは大阪に住んでいるものには全くわかりませんでした。とはいえ自分の会社にもそのまま海外逃避し会社辞めてしまった人もいたのですが。

なんやかんやあって今現在再稼働が始まりつつあるなかで本作を放送したCS(局名忘れた)は勇気があると言ってもいいでしょう。広告収入に依存する地上波ではまず無理だったでしょうね。

なんとなくですが、本作やシンゴジラを観て感じたのは、日本人って結局「国家的危機」というものに現実味がなく、「どこか上の空の国民性」があるのじゃないかってことです。

「自分は東大経済学部出(文系)ですから」には失笑。
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