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田園に死すのkaz666のレビュー・感想・評価

田園に死す(1974年製作の映画)
4.3
2015⇒2016




filmarksをご利用の皆さんこぞって年末の挨拶と共に、今年の締めくくりとして2015のベスト映画なんかを発表しております。
それを皆がやるなら敢えてやらないのがぼくなので、
誰にもお薦めできないぼくの大好きな作品をドロップして今年最後のネタを下げさせて頂きます。




軒並みカルト映画であるとか評される作品ですが、
これは詩人・寺山修司の自伝作品です。前衛芸術でもなければ、江戸川乱歩への回答でもないんです。
日本国内映像芸術数あれど
これまで【和】を包括した作品は非常に少ない。

時折挟まれる、寺山修司の言霊。
学帽を被った白塗りの少年と、サーカス団。膨らむ女に、川上から川下に流れる雛壇。雛人形5段セット。


初めて見た映像、とかそういう安っぽい言葉では再現できない、脳裏の空間にヒットさせる創造世界。
てのひらの裏の裏にある言葉の流布と
繰返し裏返し繰返され魂の欠片たち。
もはや淘汰され辞書からも消滅される差別用語の数々が日本の古き良き時代の残滓が味わえる。
ホドロフスキー好きも、ダリ好きも、丸尾末広好きも誰もがここを通ったはずだし、これから通るかもしれない。
大好きなJAシーザーの音楽と、劇団桟敷の実験的映像耽美。
どんな言葉もそぐわないから以上で!
これは誰も見なくていいです。




なぜこれを今年最後のレビューにしようと思ったかといえば
今年最後に忘年会があって、みんなすげぇいい笑顔で、すげぇいい言葉で、すげぇいい魂持ってて、めっちゃアガったし
やっぱどんな映画みてどんな評価しても、みんな自由な顔して笑って
やっぱ人間ってええなぁ、って思って手を振ったあと
一人でネットカフェで見てたのがこれ。
なぜ、これを見たかと言うと
懐かしい気持ちになりたかったから。

それじゃあ、来年も
ええ映画と、ええ笑顔と、ええ魂に会えることを楽しみにしながら
よいお年を!!!
魂までは冷やさないようにね!