おれ

田園に死すのおれのレビュー・感想・評価

田園に死す(1974年製作の映画)
4.8
川上から雛壇が流れてくるシーンなどまさしくアヴァンギャルドといった雰囲気。全体を通して重苦しく陰鬱とした空気が流れ、寺山ワールドといった感じを受けた。個人的には田園の中で将棋を指すシーンの映像美に酔い痴れた。全体的に、好きだ。人の内面の両義性、醜さゆえの美しさ、そうした生の失望をこの上なく生々しく、それ故に目を背けたくなるほどに我々の眼前に差し出す。
こういう徹頭徹尾死の予感が漂う空気感は個人的に大好き。
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