みみずばれ

田園に死すのみみずばれのレビュー・感想・評価

田園に死す(1974年製作の映画)
4.8
深夜の映画番組でよく出会う
最初は全然わからなかったけど
だんだんとこの話は自叙伝なんだ〜と気付く
昔の記憶って
やたらにどうでもいいものへの固執とか
恐怖感とか、美しさとかに満ちているけど
それを描いている感じが良い

雛飾りの赤い色、赤いクシ
広がる枯野
見世物小屋の人間関係
青森出身だから赤への執着が強いのかな〜?
恐山は赤色が記憶に残る場所だし

青森出身ではない自分でも
幼い頃の執着が重なる感覚があるおかげで
この映画が楽しめているのは、とても運が良かったと思う
この芸術に共感できる事は嬉しいから

最後にたどり着くのが当時の交差点と言うのが
とても上手な呪いの解き方に見える
開放感がすごい
でも、きっと別に解放されてるんじゃないんだよね〜
いつでもまた執われる記憶なんだ〜
みみずばれ

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