シグのすけ

淵に立つのシグのすけのレビュー・感想・評価

淵に立つ(2016年製作の映画)
3.8
先日「葛城事件」を観てしっかり落ち込んで、もうどうにでもなれと思って今作を鑑賞。何故どうにでもなれなのかは不明だが。

もう前評判通りしっかりへこまされました。まぁ覚悟して観ましたが。

人間の業。
例え善人だとしても間違いを犯す。あるいは過去に犯した事がある。そして人生の歯車は愛する人を巻き込み、運命の裂けめから赤い悪魔がこちらを見て笑う。

感動するとか生き方がどうとかではなく、確実に観ている者の心に割り込んでくる映画。無駄な絶叫とか説明セリフとかはなく、脚本と演者と監督の力量で計算通りに心に割り込んでくる。そのように意図して作られてるんだもの諦めて割り込まれよう。そしてラストで置いていかれる。

古舘さんって顔は知ってて名前知らなかったけど感心しました。あと大賀も。浅野忠信は流石の存在感でした。

またWOWOWの話で恐縮ですが、小山さんと信濃さんが「筒井真理子さんがいきなり別人のように変わって8年の時間の経過が良くわかった。凄い。」というような事を仰ってましたが、私は筒井さんの髪がショートになっている事で若返ってると思い「あっ生意気に過去に遡る気だな。そっちがその気なら」と身構えてましたが、すぐに娘さん登場で8年後だと気がつきました。(当たり前だ)

てな事を書いて、皆さんのレビューを読むと筒井さんの変貌が凄いと書かれてる方本当に多し。うーむ。気がつかなかった。石鹸の方に注意がいってたしショートカットだったし。腹減ってたし。
シグのすけ

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