ねぎおSTOPWAR

淵に立つのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

淵に立つ(2016年製作の映画)
3.8
「劇作家の平田オリザさんの、『人間を描くということは、崖の淵に立って暗闇を覗き込むような行為』(という言葉があり、)この映画もまた、観客とともに崖の淵に立ち、人間の心の奥底の暗闇をじっと凝視するような作品になって欲しい」(一部インタビューより引用しました)
これが『淵に立つ』というタイトルの由来だそうです。

観終わってから数日。
ちょっとほかっておりましたが、タイトルについての上記のエピソードで少し作品に近づけた気がします。


数か月前に30分くらいか観て、事情でストップしたままになっていました。今回「海を駆ける」を観るにあたり、「あっそうじゃん!」とあらためて。
そしたら「えーっ!」って展開が待っていましたね。そこからは地殻変動のように動いていきました。

素晴らしいなと思ったのは、
筒井真理子さんの前後半の変化。監督によれば「〇年後」というテロップを入れなくていいやというくらいの撮休三週間筒井さんの変化だったそう。で、年上じゃん!素晴らしい、お綺麗でございます。

また、古舘寛治さんも存分に力を発揮しておりました。

カメラの位置と画角については、良く言えばゴリゴリスタティックでパワフルなんですが、好みではなかったです。
「海を駆ける」を楽しみにします。