akihiko810

淵に立つのakihiko810のレビュー・感想・評価

淵に立つ(2016年製作の映画)
3.0
gyaoでざっと視聴。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞。キネ旬邦画3位。
 殺人により11年の刑期を終えて出所した男(浅野忠信)が町工場を経営する友人(古舘寛治)の一家に住み込みで転がり込むという物語。
工場主は実は共犯で、男がすべての罪を被ったという弱みから受け入れるが、男は妻(筒井真理子)を誘惑して失敗すると、娘を半身不随にしてしまう。後半の物語は8年後で、父も事件も知らない男の息子が従業員となっていて、素性を知った工場主夫妻が男を探すものの空振り、妻の心中未遂でラストとなる。
6/10点の秀作。
ゆっくりと家族が崩壊させられるまでを描き、後味が悪い。「幸福」は選択によって、または偶然によっていとも簡単に崩壊するということを丁寧に描いたのだろうが、それだけをテーマに2時間は、だからどうした、という気にもさせる。
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