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家族なり地域やコミュニティなり閉鎖的で支配的な世界では、自分の正直な気持ちを見失っていく。前半、酷い仕打ちではと思いながら見ているこちらも少女の言動にすこし苛立ってしまうのだから、空恐ろしい。
無関係でいるときは「さっさと抜け出せばいいだろう」と安易に考えがちだし、そうしないのは自分のせいだと言う声も事あるごとに多々あるのを知っている。
壁を打ち崩せるのは強い衝動を持つ者だけ。
それは社会にとっては「魔物」かも知れない。「救い」かも知れない。誰かにとって、それは…?判断が変わる。
これ、シリーズ化するつもりだったのかな。そうでないならすこし弱い気もしたけど。