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野良犬の一のレビュー・感想・評価

野良犬(1973年製作の映画)
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刑事・渡哲也、ギラギラしすぎ!"アンチ中央"を自称する森崎東は、本土への復讐を為そうとする沖縄の青年たちに思い切り肩入れしている。一番感情が高まるのは、取調室の扉越しに二人の青年が沖縄民謡を歌い喚いてエールを交換するシーンだ。犯行動機のひとつでもある被差別というのは劇中でも示されるし語られるが、彼らのあまりに強固な結び付きがその理解を拒んでいるようだ。渡は彼らを理解できないまま、ただ追いかける。そこがイイんだな。渡と芦田伸介のバディものとしてもイイ。眼帯姿の緑魔子もイイ(チョイ役だけど)。
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