劇場公開時以来の再鑑賞。ベストセラーミステリーを原作にしているだけあって、ストーリーの展開や落としどころが上手い。
通勤列車から見る風景がキーとなる序盤、ヒロインが混乱の極みに達する中盤からクライマックス、綺麗なオチと見ていて引き込まれた。
但し、冒頭のヒロインを含めた3人の女性の描かれ方がやや強引ではあるので、一つのテロップを見落としただけでも視聴者が混乱する畏れは有り。劇中の台詞でも出てくるが、特にブロンドの二人の女性は極めて似ているので。
ブロンドの二人の女優さんも上手かったが、やはりエミリー・ブラントに尽きる。自分も含め､実際に記憶が飛ぶほどの酷いアルコール中毒の友人などいないため、彼女が演じたヒロイン像に共感できるか難しいところだが、やはり説得力ある演技でキチンと成立していた。
このアル中のヒロインを含め、主要女性キャラクターはそれぞれ欠点があるというのもリアリティがあって良い。
全体のテイストとしてフィンチャーっぽさがあったな。
