レイチェルの日課はニューヨークまでの特急で窓から見える2つの大きな家を観察すること。
窓から見える光景や、テラスで見せる姿はその家族のほんの一角に過ぎない。
もうすこし身を乗り出してその家の裏側まで覗けば、見たくもなかった薄汚れて取り繕った痕跡が見つかるかもしれない。
そして、主人公の視点を元に見せられているものも真実なのか妄想なのかわからないという不安定さ。
これは、、もはや観察ではなく監視ですね。
元好きだった人をSNSで探しちゃうこれは割と多くの多くの人がやるやつかもしれませんが、この主人公レイチェルはアル中ということなのでそんなことじゃ歯止めが利きません。
お酒をスポーツドリンク容器に入れて飲みながら座りきった目で元夫の奥様アナやその娘ちゃんにもグイグイ近づいていきます。
この座りきった目と暴れっぷりの痛々しい演技があまりに上手すぎるのでエミリー プラントを心配しちゃいそうになりますが、想像していた展開とはちょっと違ったので最後までドキドキしました。
ラストまでエミリー プラントの笑顔を見つけることが出来なくて、目の下に黒いクマがあって、涙目でやつれきった顔が板についた彼女は基本的に暗めな役柄が似合うけれど、ここまで惨めすぎると流石に辛い。
こんな女にはなりたくない。
ここまでは堕ちたくはない。
そう思っていたけど、じゃあこんなレイチェルに誰がした?って話。
元夫トムのヘドが出るクズっぷりもありそうな感じでリアルでした。
ちなみにレイチェルの羨む主婦2人を演じた、レベッカ ファーガソンの完璧な美貌と、なんだかエロいヘイリー ベネットという美女揃いがどんどん不幸になってくものだから、もう何が幸せなんだろーなって虚しくなりました。