アル中で夫と離婚してボロボロ。
過去の自分と訣別できない、ウジウジしたレイチェルの救いは妄想。
うーん、寂しい。寂しい女です。2年も…。
元夫を崇拝するほど愛していたのでしょうか。そういった描写はなかったのですが、でないと成り立たない物語。
いや、刷り込みなんだろうか。
真実とは、多面だ。誰にとっての、真実を現実と思うのか…。
車窓から眺める理想の夫婦像に異変が起き、巻き込まれていきます。いや自分から飛び込んだのかもしれませんね。
元夫のベビーシッターしていた女性が行方不明に。
嘘をつきながら関係者へ近づいていくうちに、自分の記憶に対する曖昧さを解明しようとします。
記憶とは場合により曖昧で、間違って覚えたりするもの。
それを上手く利用されていたわけですね。
ラストパパパンと物語が進みます。
最後の現妻アナのセリフが、なんとも言えません。
どんなに羨むような生活に見える人でも、見えない悩みや苦悩がある。それを滲ませるアナ。
この作品に出てくる女性たちはみな、諦観の眼差しをふと、覗かせます。現実と理想の狭間で折り合いつけて生きる感じです。
そのモヤモヤ感を3人の女性たちが表情や態度で見せてくれます。
現妻のアナ。
浮気男と結婚したのだから、よーくわかってるわけです。夫トムのサガ。一番怖いです。
ボロボロなブラント、リアルすぎました。
原作を読んだのですが、DVって、いろんなパターンあるんですよね。
自分がそういった類の事してないか、ちょっと心配にもなりました…。