SatoshiFujiwara

祭りと招待客/パーティーと招待客のSatoshiFujiwaraのレビュー・感想・評価

4.0
チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ特集。

こいつは面白い。好みですねえ。70分って上映時間もナイス。カフカ的官僚性と迷宮性、その不条理さへのあてこすり&後藤明生的なすっとぼけて先の読めない「アミダクジ式」展開。モノクロの美しく端正な画作りが題材と不釣り合いで、それが余計に奇妙さを引き立てる。パーティー主催者=権力者のいささか頭が弱そうな義理の息子がパーティー中に出す意味不明の司令に人々が何の感情も表すことなく淡々と立ち上がって従うところなんぞドライなユーモア炸裂。そりゃあこんな作品作れば国から「俺らを揶揄しとるんか」となりますよ(逮捕&上映禁止)。抑圧的な社会体制が二重言語的作品を生み出す下地になるという好個の例。
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