たく

祭りと招待客/パーティーと招待客のたくのレビュー・感想・評価

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60年代チェコ・スロヴァキア映画祭/チェコ・スロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ1作目.

明らかな政治批判が見て取れちゃうんだけど、それをなしに観ようとすると「なんのこっちゃ?」感が強いのだが、それはそれで「よう分からん間で、変な感じの気持ち悪い映画」と、カルト的な人気を得そう。

特にヤン・クルサーク演じるルドルフの指ブンブンシーンとか、頭悪すぎ坊やな感じは、好きになっちゃうキャラクターだと思う。
水浴びしてるちょっとしたお色気感とか、セリフの下手さとか(素人を平気で使ってたらしい)、ハマる人にはハマる。

「んー、なんかこのカット好きだな」と思うところは多いが、これ2時間続いてたら地獄だろうな、とも思いました。

さて政治的な批判を視点に入れると、こういうコメディっぽい普通の映画にメッセージを込めることって、今の日本の映画作家こそするべきなのでは?と思わされてしまうのでした。

個人的には中途半端に聴き取れるチェコ語が面白かったです。(だから余計にアフレコの演技が胡散臭いのがよく分かる。音読のCDかよ...ってくらい棒読み感があるよ。)

評価できんよ、こんなん、ということで評価はしません。
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