菩薩

パリ横断の菩薩のレビュー・感想・評価

パリ横断(1956年製作の映画)
4.0
ナチス占領下、灯火管制で真っ暗なパリ、暗い夜道をトコトコ進むおっさんが二人(とついて来ちゃうワンちゃんがおよそ3匹…かわゆい)、手には重そうな鞄、中身は人には言えない「やべぇブツ」、と言うほどでも無いが、流石に状況が状況故バレたらただでは済まない物。文字通りのパリ横断、そしてコメディ→シリアスへの縦断であり、光と闇の往来でもある。狂っとんのかわざとなのか、素性が見えぬ何やらアクの強いジャン・ギャバン、終盤明かされる目的はまぁ呆気ない物だけど、彼自身が恐らく闇の中の光そのものであり、難を逃れたあの美術館の生き写しでもあるのでは?鞄一つで語られる歴史とドラマ、にしてもあの量を手で運ぶのは流石に無理がないか…?
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