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パリ横断のnagashingのレビュー・感想・評価

パリ横断(1956年製作の映画)
3.0
型破りなギャバンと小心者のブールヴィルのコンビ、増殖するパルム・ドックな犬たちとの攻防が楽しい。コミカルとシリアスの綱引きに完全な決着をつけるトラックアウトもグッとくる。意外なことに反ナチ路線へはまったく転がらず、抑圧されることで顕在化したフランス人の意地汚さの告発、といった感じ。しかし、その主体となるギャバンがわりと安全圏から石を投げている(ことがわかる)せいであまり気持ちよく観れない。灯火管制下ならではの仕掛けや演出は冴えてる。
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