ハートフルなんだけど、すごく静かで悲しくて、なんだか見ていて虚しくなる作品でした。決して明るい作品では無いですが、優しく明るい登場人物達がいて、まだ救われたなぁと思う作品でした。
母と娘の話で、2人の関係性が姉妹のような仲間のような描かれ方でした。時に共犯で罪を犯しながら、生きていく為に生活する2人…。学がないのは食事の仕方や身なり、モラルの無さで色濃く描かれていました。綺麗なイメージのケイティホームズが、すげぇハマっていてちょっと怖いくらいでした。流石。何故か下瞼にだけ青いアイラインを引くのも、我が道をいっているなぁって見ていてわかりました。
なんで子供って母親のことが好きなんでしょう。見ながらずっと考えていました。生物の本能的にそうなんだろうっていうのは当たり前なんですけど、それ以上に何故って疑問に感じました。邦画の作品のマザーの母親よりは、ちゃんと母親らしく振る舞っているケイティ。しかし子供も大人になるので、親離れまで描かれているのは、この作品の魅力だと思いました。親離れしたとて、やっぱり子供は母親が好き…。不思議です。
そんなに緩急無い作品で、少し悲しいので好き嫌いは分かれるかなぁーと思います。わたしは結構好きでした。
余談、ゲイの男の子が出て来て、彼が本当に作品にいい味を出していてすごく好きでした。女性になりたい、だけど物理的に子供を産むことは出来ないんだけど、でもとても愛情深くて、母親以上に愛を持って娘に接してあげる姿…。良かったです。
