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西遊記 ヒーロー・イズ・バックのakokusoSW追記ありのレビュー・感想・評価

3.5
試写会にて鑑賞。中国のアニメーションということで予想がなかなかつかなかったが、疾走感溢れる見応えのある仕上がり。

「 守りたいものがあれば強くなれる。 」

伝説のヒーロー・孫悟空が五行山に封じ込められて500年。町には妖怪がたびたび現れ、子供をさらっていた。ある日、お師匠さまのもとで修行中のリュウアーは、妖怪に襲われた女の子・おチビちゃんを助ける途中、たまたま迷い込んだ五行山で、偶然にも孫悟空を眠りから目覚めさせてしまう!ところが悟空の力は封印されたままで、本来のパワーを発揮できずにいた。やがて悟空、リュウアーそして猪八戒の3人は長安へ旅に出るのだが…。はたして悟空は、かつてのチカラを取り戻し、真のヒーローになることができるのか。

私たちがよく知る西遊記の、三蔵法師を守る孫悟空やら沙悟浄やら猪八戒という話ではなく、孫悟空がヒーローになるまでを描いているパロディのような印象。アニメ大国の日本のアニメーションには劣るだろうと勝手に思い込み映像は期待していなかったのだが、これが圧巻!他のどの国にも出せない独特の世界観と相まって美しい映像に見入ってしまった。途中のなんてことない旅の映像にひどく感動。戦闘シーンもダイナミックで滑らかな動き、キャラクターの表情も繊細に移り変わっていて感情移入がしやすい。
ただ、ストーリーとしては90分以下という短さも相まって薄い。孫悟空の内情の変化もあまり読み取れなければ、どうして猪八戒がホイホイついてくるのかも分からないし、悪役が何をしたいのかもいまいち分からない。そこが後一歩物足りないと感じた理由であるとは思う。惜しい。そのあたりを丁寧に描ければ世界的にもヒットする大作となったであろう作品なので今後に期待したい。
声の渋さも相まって、孫悟空が段々イケメンに見えてしまう……(笑)