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潜入者のryoのレビュー・感想・評価

潜入者(2015年製作の映画)
4.5
1980年代、当時のアメリカに流入するドラッグのほとんどの流通経路を握っていたという麻薬王エスコバル。彼を押さえるための潜入捜査作戦は史上最大の成果をあげたと言われている。その最前で活躍した引退間際の潜入捜査官ロバート・メイザーをブライアンが演じている。

やっぱりブライアン・クランストンは間違いない…。おでこのシワすら味わい深い…。ほんとすき。トランボで惚れ込んだ私に間違いはなかった…

資金洗浄を請け負う大富豪に扮して組織に入り込むロバート。裏の世界の富豪を演じる姿がまた似合いすぎる。

家族をも巻き込む可能性をはらんで死と隣合わせの捜査官。捜査相手といえど信頼関係を築いてしまったゆえの葛藤。警官らしくないかもしれないけれど、その感情の揺れがなんともいえなかった。

大富豪の結婚式でホシたちを総ざらいで確保する、というラストの包囲突入は鳥肌たったし、感情がうずまいて涙でそうになった。何の涙かうまく言えないけど。

相棒のエミールを演じる役者さんもよかったなぁ…。そのへんの輩っぽい感じといい。
富豪の婚約者を演じる新人捜査官は結構でしゃばってくるからバレないかヒヤヒヤした。最後まで。

組織側も個性的な面々で、ラテンな人は私もすきだよ、と思ったりしたけど、途中の占い儀式のシーンだけ、なんだこれ、ってなりましたね。鶏?血?コクソンか?と。

パナマ、バリーシール、という聞き覚えのある単語や、最後の実際の写真をみると、実話だということを思い知らされてまた鳥肌が立ちました。
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