南北戦争期、寄宿学校の女子生徒は森で負傷兵に出くわす。
学校までなんとかして連れ帰ってきたものの、学校の人々は彼の処遇に悩む…。
ロケーションが本当に見事な作品だと思う。
学校、というよりもどこか神殿を思わせる外観の建物。
そしてそれをとりまく自然環境の静謐は美しい情景として映る反面、ホラー的怖さや不気味さを催す。
内観の描き方もとてもよく、眩い電球も存在しないこの施設の暗さ（昼もでちょっと暗いほどだ）、そしてこのダークな環境に差し込む自然光や蝋燭が灯す環境。
どれをとっても最高。
おそらく、ほとんど照明器具を使って撮影してないのではないか？
仮に使っていたとしてもこの映像の質感は素晴らしい。
エンドロールに入る瞬間などもうたまらなく、今のところラストシーンだけで言えば今年一かな。
リメイク元とは違い今作では女性側の視点が中心となるが、一人の男をとりまく彼女らの目くばせや表情の機微がとにかく面白い。
結構笑えるところもあり見どころ満載。
エル・ファニングはもう何やらしてもハマっていますね。
