サラリーマン岡崎

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

4.3
男たちが外で戦争をしている中、
女たちは屋敷で戦争を始める。

ひとりの男に対する女たちの愛憎は普遍的なテーマだが、
そこに「戦争」というテーマが入るから面白い。

戦争が始まると、男がいない世界になる。
そこで、女たちはどんな気持ちになるのか、
男が現れた時に、どんな衝動を起こすのか。
力では勝てない男に、どういう風にして自分たちを守るのか?
そして、女たちは決別しあうのも、
結束するのも素早い。

そんな女たちが迎えるラストは、
性がひとつだけの集団の限界を感じる。
人間って傲慢だね。
そんな窮屈さが感じられる美術がこの映画の一番の宝物。

で、男はこういう状況になったときマジでクソ。
戦争で疲れてるから癒されたいのはわかるけど、
少しでも自分がモテ始めたからって、
調子乗るなよ?