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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめのdeenityのレビュー・感想・評価

2.5
イーストウッドが出演していた原作は全く知りません。完全に主演の美女3人が目当てでの鑑賞です。ニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニング。この3人は見事にちょうど好きなラインナップなんですよね。三者三様の魅力を持っているのでそれだけで見る価値があるかなって感じですね。

でも逆にそれが仇になった。勝手なイメージでこの3人がいかに男を狂わせていくか、またはいかに一人の男に狂わされて泥沼状態に陥っていくか、どちらかの展開だと思い込んでしまったんです。
だからそういう作品だと思ってた自分には壮絶な肩透かしだったわけです。いやー、残念。これだけの女優を揃えているんだからその3人の魅力を前面に出してドロドロの展開になったらなー、とかそもそも作品の根本から変えてしまうような元も子もないようなことを思ったり。
つまり自分の期待とのズレが評価を下げてしまったという何とも自己中な評価です。すいません。

ただまあ一人の男の存在によって少しずつ浮かび上がる女としての性。その辺はおおよそ間違ってはおらず、その機微な変化を見事に表現していたとは思います。
怪我人とはいえ男はやはり力があります。怒らすと手がつけられない状態になります。それでもやはり女性は恐ろしい。そんなことを感じる作品でありました。
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