起承転結のバランスがめちゃくちゃで、物語が転ぶまでがとてつもなくしんどかった。
ようやっと話が動き始めたぞ！と寝ぼけ眼をこすって気付くのは、コリン・ファレルのクズ最高！！！
女だらけの館の至る所で色仕掛けを繰り出し、なんなら自意識過剰も頂点突破しており、助けようと仕方なく足を切断した女たちに銃を突きつける様が最高にクレイジー。
怒り狂ったファレルをなだめに行くダンストだけど、ほんと惚れたもん負けで、あの行動には特に意味はなかったと思う。
極限の状況下で己の欲望のままに動いただけじゃない？
それでも家長であるニコール・キッドマンは害虫を追い出そうと頑張る。
なんの計画も無しに最年少をパシらせるのはナンセンスだと思うけれど。
最後の晩餐にて、張り詰めた空気が静かに安堵の空気へと変わっていく、女のしたたかさが勝利した瞬間。
ダンストの気持ちよ！と思うが、これはこれで致し方ないと割り切っていそうな表情に、やっぱり女は強いと思った。
