思いがけずムビチケをいただけたので駆け込みで鑑賞。
予想していた通りだった部分とそうでなかった部分があり、なかなか面白かったです。
ソフィアコッポラ監督作品は、ブリングリングとマリーアントワネットを観たことがあり、世界観の作り込み方がとても好きだったので今作も楽しみにしていました。
パンフレットによると、今作では役者さんに実際に当時のマナーや作法学ばせたり、洋服は一度脱色したり、やはり世界観の作り込みに関しては徹底されていました。その成果なのか、とてもリアルな物語となっていました。
そして今作はとにかく役者陣がすごい。ニコールキッドマンにキルスティンダンスト、コリンファレル、エルファニング、アンガーリーライス…ベテランから今をときめく若手まで勢揃い。個人的にはエミリー役の女優さんもとても好きでした。
中でもニコールキッドマンは凄い。本当にこの人は、魅せてくれるのだなと思わずにはいられませんてました。そして同じくらいキルスティンダンストにも魅せられました。女性の複雑な、繊細な内面を映し出すのが彼女はうますぎる。
エルファニングは今日本でも大人気ですが、私は個人的に姉のダコタを推したいので複雑なところです。しかし、エルファニングの魅力は今作でも爆発中。好きにならざるを得ない気持ちも分かります。
物語に関しては、もうなんとも言えません。色んな捉え方があるのだなと、感想を読んでいて思いました。
ある日目覚めた女の欲望は男を求め、女同士の争いに発展するが、その男によって満たされる快楽は一時的なものでしかないと知る。そこからの展開が私は好きでした。ちやほやしたのは女達で、それに調子に乗った男も軽率でしかない。そして納得のラスト。
この醜い欲望の戦いをこれほどまでに上品に描いたのは監督のなせる技だと思います。
ソフィアコッポラ監督は次はどんな作品を作るのでしょうか。楽しみです。