半月板損傷

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめの半月板損傷のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

先日鑑賞し強烈なインパクトだった「聖なる鹿殺し」に続き、またまたコリン・ファレルとニコール・キッドマン。

女の園に混入した異物=敵側の負傷兵(コリン・ファレル伍長)。
異物がじわじわと侵食していって、最後の最後に本丸のニコール校長と勝負なのかな?もしくはニコール校長は最後まで冷静なのかな?...と思いきや、のっけからニコール校長自ら伍長の裸体を拭き拭きしながら秒でぶちアガッてしまう有り様。笑
でも年齢と性欲の関係からいったらむしろそれが自然かも...というなんとも妙なリアリティ。。

しかし伍長、そんな校長のことはあえて放置して、もう一人のビミョーなオバサン先生から熱心に落としにかかり、まんまとイイ仲に。
周りの女たちはどいつもこいつもそわそわし始め、噂話をし、色気づき、着飾り、競うように男の世話をし始める。モテ男はさらにモテるというモテ連鎖、モテスパイラルが形成されていく...って、え、まさかの恋愛工学?

さて表向きはオバチャン先生と良い仲となった伍長であるが、水面下のモテスパイラルは止まるところを知らず、いざ夜這いタイムとなればオバチャン放ったらかしで若い生徒のエル・ファニングちゃんのお部屋にまっしぐら!(そりゃそうだ)。
何食わぬ顔して水面下でしっかり伍長との距離を縮めていたエル・ファニングちゃんのしたたかさも、何とも生々しい女の生態という感じで実にリアル。

嫉妬に狂ったオバチャンの起こした事故により、伍長が片脚を失う憂き目に遭い、人格豹変。そこから歯車が狂っていくのだが...ここで脚を失った伍長が豹変してなかったらどうだったのか?
一見この人格豹変がすべてを狂わせたようでいて、実は大して結末は変わらないのではないか。
どっちにしても「有能な異物」から「不能な異物」に成り下がったことには変わりが無く、殺害、通報、カタチはどうあれ女たちに見切りをつけられ排除されていたと思うのだ。
半月板損傷

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