滝和也

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめの滝和也のレビュー・感想・評価

3.2
欲望…。本能。
それに反する
取り繕う装い
表の顔ばかり…。

「ビガイルド 欲望のめざめ」

クリント・イーストウッド主演のカルトクラシックである白い肌の異常な夜をコッポラのむすめである女流監督、ソフィア・コッポラがリメイク。

期待値が高かっただけに、落胆は大きかったですね。好きな方ごめんなさいm(_ _;)m。私には合わなかったようです。

リメイク元を見ていないのでなんとも判断しにくいのですが、男性監督で男臭さバリバリのドン・シーゲルと女性の繊細な機微を映し出すソフィアではかなり違う表現になっているのは、予想が付きます。

女性のみの学園に現れた男、怪我をした逃亡兵。母性から女へ、興味から欲望へ変質する女性の本能を描く作品であり、その変質を繊細な感情を表すセリフで描いていく訳です。その繊細さが妙味となります。少しづつ嫉妬や彼に対する想いのマウンティングが見え隠れするのですが…。

繊細すぎる…。

本来の欲望、抑圧された本能のはけ口となる表現はもっと荒々しくても良いのではないでしょうか、映画的に。わかりやすく起伏をつけるためにも。まるで何か薄皮をかぶったままに取り繕われたまま、淡々と進み、あぁそう来ますね、終わりますよねと進む感じがなんとも…。

映像も自然光を最大限活かした、薄めの美しさを重視した撮影なのですが…

繊細すぎる。

その光と影の陰影が薄く、希薄で影となった表情が見えづらく、美しい筈の女優陣の顔も見えにくい。これ劇場の大画面では判別付いたんでしょうか。私の小さな画面では見づらくてしょうがないレベルでした…(T_T)

ニコール・キッドマンは十八番の役でしたから、巧いのは当然なんですが、美しさが健在であるのは嬉しい限りです。キルスティン・ダンストに関しては何故兵士が彼女に行くのかイマイチわからないレベルですが…。

これは評価が分かれる作品なのかな。男女でも差が出そうですし…。う〜ん相性も悪いみたいですので、この辺で…。