しょうちゃん

ロスト・バケーションのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)
3.7
巨大ザメに追い詰められ、
小さな岩場で絶体絶命の窮地を迎えたヒロインの決死のサバイバルの行方を描いた戦慄のサスペンス・スリラー。

美しいビーチとひたすら波と戯れるブレイク・ライヴリーの映像美から、
ホホジロザメのアタックで一気に修羅場と化す展開。
サメ映画では、
サメが人間を喰ってなんぼなわけで、
明らかにエサ用に用意されたアホなキャラクターが存在するのだが、
本作は非常に少ないのが特徴である。
唯一アホはキャラクターで登場する酔っ払いのおっさんだが、
ちょっと唐突すぎました。
これまでのサメ映画にはないオリジナリティもあって、
それはシチュエーション・スリラーだということ。
舞台は海でありながら、
ありそうでない浅瀬だで繰り広げられる展開となっている。
ホホジロザメは、
ブレイク・ライヴリー演じるナンシーを執拗に狙い続ける。
絶体絶命の窮地を迎えたナンシーは、
感情移入ができないほど自業自得で陥った危機ではなく、
不測の事態なのがナンシーを応援したくなる。
ホホジロザメは絶滅危惧種であり、
どんな行動をするか予測できない野生動物の近くで撮影するのは危険だという事で、
本物は使用せずCGで制作されているが、
とてもリアルで違和感なし。
ゴア描写は皆無なのは残念だが、
ネックレスの飾りを針替わりにして脚の傷を縫うシーンなど、
痛々しい描写が用意されている。
舞台となる秘密のビーチは最後まで秘密でした。
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