ShimaD

ロスト・バケーションのShimaDのレビュー・感想・評価

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)
3.7
『ジョーズ』はパニック、『オープン・ウォーター』がサバイバルホラー(夫婦喧嘩!)、『ディープ・ブルー』がアクション(バカ!エンタメ!)に長じたサメ映画であったとすれば、本作は程よいバランスだったなーという印象。
宇宙空間や火星でひとりぼっちは絶望だけど、海もじゅうぶん怖いなーって思いましたよ(´・ω・`)

ブレイク・ライヴリーがビーチへ向かいながらスマホを眺めると、スクリーンにもスワイプされる写真が映し出される。フライト・ゲームでも見られたような、スマホの画面を登場人物と並べて見せる画作りですね。とくに意味のない演出だけどビジュアル的にはすきだな。

ブレイク・ライヴリーきれいでしたねー。こんなきれいなひとがこれからサメに襲われ孤立無援かと思うと…。いや、この監督のことだからなんとかなりそう。
さすがに彼女は『オデッセイ』のマット・デイモンほどタフではありませんが、脱出ゲームのように限られたアイテムを駆使する能力がすんごい。
そして悲観はしても絶望はしない、いい塩梅な状況がサスペンスフル。じぶんはあの賢いカモメちゃんがどうなることか心配でヒヤヒヤ(;´Д`)

観ているうちにサメが襲ってくる動機が気になりましてね。というのもサメって小食らしいじゃないですか。クジラの死骸があるからお腹は減ってないだろうし。舞台となるビーチがテリトリーってわけでもなく。なのにしつこい!そのヒントがカメラに収められた“アレ”なのかなーと。おこなんですね。きっと。納得。

なるべく緊張感を高めに維持しつつ、でも緩急をつけて飽きさせないように…という工夫も見られてよかったです。安易に笑いに走れないのでスカシたり(てゆか監督ジョークとか苦手そう)、カモメとのふれ合いでささやかな癒しを描いたり。あと唐突なクラゲ(笑) 傘の部分で跳ねれば痛くないらしいよ!
いやあそれにしても…“火事場のリーアム・ニーソンぢから”はすごいなぁ(錯乱)
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