ずどこんちょ

ロスト・バケーションのずどこんちょのレビュー・感想・評価

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)
3.5
幽霊も怖いし、ゾンビも怖いけど、やっぱりサメが怖い。痛いからね、噛まれると。(←幼稚な表現)

シンプルなモンスター級のサメ映画でした。B級映画界に奇抜なサメが乱立していますが、こちらは真っ向勝負のサメ映画。パニックスリラーとして正統派でスリル満点でした。
主人公が医学部生なだけに噛まれた脚の縫合シーンとか痛々しいシーンもあるので、そういうのが苦手な人にはオススメできませんが、主人公と共に岩場に取り残されてしまった傷ついた一羽のカモメは、この緊迫した映画の中で絶妙な癒しを与えてくれますよ。
危険を察知して警告してくれるし、主人公が落ち込んでいる時には付かず離れずの距離感を保って見守っているし、なんて頼もしい相棒。
二日酔いで部屋で酔いつぶれて、主人公を追ってビーチに来るどころか、結局旅先で出会った男とデートして約束をすっぽかした友人より、よっぽど守ってくれたんじゃないですかね。あいつさえ何とか場所を調べてビーチに来てれば、もっと早くに助けを呼べたのに……