Jeffrey

日蓮と蒙古大襲来のJeffreyのレビュー・感想・評価

日蓮と蒙古大襲来(1958年製作の映画)
3.8
‪「日蓮と蒙古大襲来」‬
‪冒頭、森奥に男女の姿。夕日に照らされる海。日が昇り、南無妙法蓮華経。蓮の花、蓮長から日蓮へ。伊豆に流され、今こそ救民し、救国する…本作は渡辺邦男が58年に監督した日本映画史上最大のスペクタクルカラー作品と当時話題を掻っ攫った作品で人生二度目の鑑賞したがBD画質で‬ ‪観たら更に最高だ。物語は愛国者である日蓮上人の国土を守る情熱を軸に襲来する蒙古による国難を乗り切った我々先祖の偉大な姿、誇りを描いた日本人必見の一作でお勧め。日本の国土が障子を開け映る富士の暮色描写の美しい事…大炎上、地割れとワンショットが記憶に残る。ラストが凄絶で凄い。当時の大‬ ‪映は相当金を持っていたなと思わされるセットや大映が持つ全戦力を注ぎ込んだ外国映画をも凌駕する程の迫力が我々に迫る。特に終盤の大暴風雨で全艦隊が海に飲み込まれるシーンと来たら凄い凄いと興奮の一途、雷火落ちる、嵐が来て、大地震が発生、それらの未曾有を大映画スコープ総天然色で描き切った‬ ‪本作は素晴らしい。主演の長谷川一夫が最高の芝居をする。あの一度見たら忘れられない風貌は市川崑の雪之丞変化を観た時の彼と同じ迫力ある顔付きを見た。来月には市川雷蔵特集も公開を控えてる雷蔵も北条時宗を演じ、吉野役の淡島千景は別嬪で四条頼基役の勝新太郎も、製作の永田雅一に感謝する一本。‬
Jeffrey

Jeffrey