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最後の追跡のkaitoのレビュー・感想・評価

最後の追跡(2016年製作の映画)
3.5
現代の西部劇


あまり西部劇ものは観たことがないので、そういう類の映画には詳しくない。だが黒澤明の「七人の侍」は素晴らしい作品で、そのリメイク版「荒野の七人」はまだ観ていない。

ただこのネトフリオリジナル映画「最後の追跡」は最後の最後までドラマが詰まっていて、この先もそのドラマが続いていくのだと感じた。

最初は強盗する兄弟に共感ができないかなあと不安になっていたが、弟に共感ができた。兄はちょっと分からなかったかな。大きなことをやり遂げたいとか抽象的な目的でなく、意味もなくやるわけでもなく、しっかりと「息子たちのため」という明確な理由があったことがよかった。
もちろん強盗視点での物語も楽しめたが、保安官視点もかなりいい。上下関係があまり感じられない部下がいるんだけど、それだからこそ信憑性のある絆が感じられた。あまりネタバレになるといけないので、深堀はしない。
すこーしだけ、いらないかなってシーンがありはしたもののネトフリ映画では秀作。

ラストがかなり印象的。
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