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TAP THE LAST SHOWの小のレビュー・感想・評価

TAP THE LAST SHOW(2017年製作の映画)
2.7
いっそのことフェイクドキュメンタリーにしたらよかったのに…。前半1時間は水谷豊が本人としてオーディションして、演出して、指導で激怒してコワーとか思わせて。後半1時間はダンスショーをそのまま映して、観客がスタンディングオベーションして、水谷豊が舞台で挨拶して。んで、これ実は全部お芝居でした、みたいな。ダメかな?

だって、皆さんのレビューを見ると、ほとんどすべて「ドラマはダメだけど、ダンスはイイ!」って感じじゃないですか。要するに水谷豊、いる?みたいなことでしょ。

プロの方々は「撮りたかった気持ちが伝わってくる」とか「ヒットはしないだろうけど素晴らしい」とか、ん…、ホメてないよね? みたいな苦しい批評のオンパレード。水谷豊って、もの凄く気をつかわれているんですね。なんかあるのかな?

公式ウェブを見たら<渡(引用者注:水谷豊演じる主人公)に導かれ、ラスト・ショウを目指して奮闘する5人の若きダンサーには、本物のダンサーたちをキャスティング。4ヵ月間にもおよぶ大規模なオーディションで、500人を超える応募者の中から勝ち抜いた>とあるから、これ撮って、それっぽい演出して、ステージをバーンと映せばイイじゃんって、くどいけどダメ?

ラストダンス24分のために、100分強「もうどうでもいい!」みたいなドラマに付き合うのって、どうなのよ(オーディションや練習のシーンはそれなりに見ごたえはありますが)。

レンタルが始まったら早送りして24分だけ観そうな人が続出しそうだけれど、圧巻のダンスで<魂が鳴り響く>には100分の苦行と劇場の大画面、高品質の音響が欠かせない…、と突然、批評家の方のような苦しい感想で逃げてみた。

●物語(50%×1.5):0.75
・ゼロから始めて、カタチになって、大問題が発生して崩壊しそうになるけれど、乗り越えてさらに強く結束して、本番! みたいな。ストーリーの骨格は王道っぽいんだけれど…。

●キャスト、演出(30%×4.0):1.20
・ホンモノダンサーの圧巻ダンスと素人演技。水谷豊らの演技はもちろん良い。

●映像、音、音楽(20%×3.5):0.70
・画作りにはそれなりにこだわりもあった、と思う。
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