このレビューはネタバレを含みます
新文芸坐オールナイト
俳優・伊藤沙莉 ブクロに狂い咲け 2本目
本編は観たことなく94分らしいが今回は123分のディレクターズカット版を鑑賞。
パッケージからヤンキーコメディと思って見始めたらとんでもない人間ドラマだった。
伊藤沙莉さん演じる愛衣が居場所を求めて生きていく姿は見ていく中でずっと不安な気持ちで120分を過ごした。救われては落とされるの繰り返しで終始辛い気持ちだった。
昨今悪い人がいない作品が多い中、登場人物ほとんどがクズでどうしようもなかった。
そして脇を固めるキャストが素晴らしかった。
愛衣に恋するヤンキー役の須賀亮太。
とりあえずかっこいい
どうしようもないヤンキー役の吉村界斗。
田舎のよわいヤンキーこんな感じだし
真のクズって感じがハマりすぎてた。
そして影の主人公なのではないかと思うほどハマり役で、途中から恋愛シーンが作品唯一癒しになっていったジャイアン的ヤンキー役のアントニー。
このそれぞれ違うヤンキー3人がよかった。
アントニーまさかのはまり役だし、どんどん好きになっていった。
笑えるシーンもあるが、基本は暗い内容だった。しかし見始めると釘付けだった。
富士山のふもと、甲府を舞台の話だったが心の小さい人間しか出てこなく、田舎特有の狭い世界の話だった。
本編も見てみようと思った。