獣道のSUIのネタバレレビュー・内容・結末

次々と新興宗教にはまる母親のネグレクトから、ヤンキー宅に転がり込み、たまたま知り合った家族の家庭に寄生して、結果AV女優にまでなってしまう。
そんな愛衣というかアマンダと亮太をはじめてとした、ティーンの居場所を求める群像劇。

セリフに前後の整合性が見られなかったり、脚本ありきの予定調和な展開と、作り物感が透けて見えていた。
それは役者の所為ではなく、完全に脚本の問題。
頭の中で練り上げたセリフや展開をアウトプットした時に、実社会・実生活とのギャップを調整しないとこういうことになる。
要するに脚本家がストーリーを進めさせるのにただ都合がいいだけのセリフ・展開なのだ。
テーマも、全体的な物語も、役者の演技も悪くないだけに、そこがちょっと残念。

ところでこの愛衣役の伊藤沙莉って、十人並みのルックスなのにふとした仕草で魅力的に見える時があって困る。