足拭き猫

獣道の足拭き猫のレビュー・感想・評価

獣道(2017年製作の映画)
4.0
ヤクザ物かと思ったら恋愛物だった。
どのキャラクターも純情で恥じらいの魅力を秘めていた。居場所を求める話であると同時に、誰かしらはここにいるから大丈夫だよ、というメッセージも伝わってきて見終わった時は温かい気持ちに。
何があっても愛衣を見守っている亮太の秘めた思いに心がきゅんとし、この感じわかるわかる~と同化していた。「ALWAYS 三丁目の夕日」の淳之介くんだったのですね。
アントニーも、容姿だけでなく物語の中に素朴さとともにどっしりと存在していてよいキャラクター。伊藤沙莉の力量は言うまでもなく。そしてやはり吉村界人は狂っていく人間を演じたら本当に最高だなぁ。
チンピラたちが生き残りるために力関係をどう変えていくか、というのも見ものだった。